Trend Vision One Container SecurityをECS Fargate環境で使ったらいくらかかるのか試算してみた
こんにちは、シマです。
皆さんはTrend Vision One Container Security(以降V1CS)は使っていますか?
V1CSは、Trend Vision Oneの1つの機能でコンテナ環境に対するセキュリティ強化ソリューションです。Cloud One Container Securityでは未対応だったECS Fargate環境にも、V1CSでは限定された機能ではありますが対応しています。
コンテナ環境に対するセキュリティ強化ソリューションは他社からも様々な製品が出ていますが、製品比較をする際には必ずコストの観点でも比較しますよね。そのため、今回はECS Fargate環境においてV1CSを利用した際のコストについてまとめていきます。
いきなりまとめ
詳細は後述しますが、表にすると以下のようになります。
V1CSのサービス利用料 | AWS利用料 (Fargate) |
1コンテナ月額合計 | 1コンテナ年額合計 | |
---|---|---|---|---|
Fargate オンデマンド | 1,444円/月 | 6,766円/月 | 8,210円/月 | 98,520円/年 |
Fargate SP 1年,全額前払い |
1,444円/月 | 5,277円/月 | 6,721円/月 | 80,652円/年 |
※後述していますが、V1CSのサービス料金の実際の支払は年単位です。
上記表より、V1CSのサービス利用料金よりも、それを実現するためのAWS利用料の方がコストインパクトがありますね。コストを試算するときには忘れないようにしましょう。
V1CSのサービス利用料
こちらに記載されている通り、1コンテナ当たり「110 Credits/年」が必要ということになります。Creditsについてですが、Marketplaceで購入した場合、1Creditsは1年間で1.05USD必要です。
150円/USDと仮定した場合、1コンテナ当たり、「17,325円/年」となるので、単純に割り返すと「1,444円/月」という計算になります。
※Marketplaceでの実際の購入は年単位です。
AWS利用料
ECS Fargate環境でのランタイム監視をした場合、サイドカーとしてV1CSモジュールを配置して監視するような仕組みとなっています。
そのため、主に発生するコストとしてはサイドカーコンテナのリソースになります。必要なリソースは以下ページに記載の通り「1 vCPU (1024 CPU units) and 512MiB memory」です。
Fargateの仕様により「1 vCPU」指定した場合、最低でも「2 GB memory」必要であるため、今回はそのスペックで金額を計算します。
V1CSのサービス利用料の時と同様に150円/USDと仮定した場合は、「6,766円/月」ということになります。
詳細は割愛しますが、参考までにSavings Plansで1年,全額前払いを購入した場合は22%削減効果があり「5,277円/月」ということになります。
最後に
今回はECS Fargate環境でV1CS動作させたときのコストを試算してみました。サービス利用料金だけで比較してしまいがちですが、AWSサービス利用料金も考慮に含めることを忘れないようにしましょう。
本記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。