Trend Vision One Container SecurityをECS Fargate環境で使ったらいくらかかるのか試算してみた

Trend Vision One Container SecurityをECS Fargate環境で使ったらいくらかかるのか試算してみた

Clock Icon2024.05.08

こんにちは、シマです。
皆さんはTrend Vision One Container Security(以降V1CS)は使っていますか?
V1CSは、Trend Vision Oneの1つの機能でコンテナ環境に対するセキュリティ強化ソリューションです。Cloud One Container Securityでは未対応だったECS Fargate環境にも、V1CSでは限定された機能ではありますが対応しています。

コンテナ環境に対するセキュリティ強化ソリューションは他社からも様々な製品が出ていますが、製品比較をする際には必ずコストの観点でも比較しますよね。そのため、今回はECS Fargate環境においてV1CSを利用した際のコストについてまとめていきます。

いきなりまとめ

詳細は後述しますが、表にすると以下のようになります。

V1CSのサービス利用料 AWS利用料
(Fargate)
1コンテナ月額合計 1コンテナ年額合計
Fargate オンデマンド 1,444円/月 6,766円/月 8,210円/月 98,520円/年
Fargate SP
1年,全額前払い
1,444円/月 5,277円/月 6,721円/月 80,652円/年

※後述していますが、V1CSのサービス料金の実際の支払は年単位です。
上記表より、V1CSのサービス利用料金よりも、それを実現するためのAWS利用料の方がコストインパクトがありますね。コストを試算するときには忘れないようにしましょう。

V1CSのサービス利用料

こちらに記載されている通り、1コンテナ当たり「110 Credits/年」が必要ということになります。Creditsについてですが、Marketplaceで購入した場合、1Creditsは1年間で1.05USD必要です。

150円/USDと仮定した場合、1コンテナ当たり、「17,325円/年」となるので、単純に割り返すと「1,444円/月」という計算になります。
※Marketplaceでの実際の購入は年単位です。

AWS利用料

ECS Fargate環境でのランタイム監視をした場合、サイドカーとしてV1CSモジュールを配置して監視するような仕組みとなっています。

そのため、主に発生するコストとしてはサイドカーコンテナのリソースになります。必要なリソースは以下ページに記載の通り「1 vCPU (1024 CPU units) and 512MiB memory」です。

Fargateの仕様により「1 vCPU」指定した場合、最低でも「2 GB memory」必要であるため、今回はそのスペックで金額を計算します。

V1CSのサービス利用料の時と同様に150円/USDと仮定した場合は、「6,766円/月」ということになります。
詳細は割愛しますが、参考までにSavings Plansで1年,全額前払いを購入した場合は22%削減効果があり「5,277円/月」ということになります。

最後に

今回はECS Fargate環境でV1CS動作させたときのコストを試算してみました。サービス利用料金だけで比較してしまいがちですが、AWSサービス利用料金も考慮に含めることを忘れないようにしましょう。

本記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。

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